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おすすめコミック☆山と食欲と私 – 信濃川日出雄

「山ガール」を卒業して「単独登山女子」を名乗るOL、日比野鮎美が毎週末、単独で登山、時々友達と登山をし、山頂で料理を楽しむストーリーです。料理も、山ならではの調理方法で作りますので、ちょっと料理に興味がある方ならば、登山に興味は無くても楽しんで頂けること間違いなしです。

アノコ団は、一般的な感想サイトと違い、ネタバレは控えめにしたまま作品の魅力をお伝えし、この記事を読んだことで思わず観たくなる/読みたくなるような感想レビュー、登場人物の魅力、その作品が与えてくれる気付きなどを紹介しています。

料理が超おいしそうな「山と食欲と私」とは?

主人公、日比野鮎美さんは、山ガールとして友人達と登山を始めますが、やがて、プラン立てなど人に頼ってばかりと言うことに気付かされた鮎美、自分で計画を立て、ちゃんと登山を楽しもうと、心機一転して登山を趣味として始めます。

目的は、登頂した人にしか味わえない風景を見ながら、食事を作って楽しんで食べることです。

いきなり最初から調理という目的があったのではなく、中年登山家グループと一緒に登山をしたときに、各自、色々な料理を作って調理し、メスティン(薄型のアルミ飯ごう)でパンを焼いてもらったところから、「登山+料理」という楽しさ発見します。

それ以来、登山装備や調理器具も本格的になり、「山ガール」を卒業、「単独登山女子」と名乗って登山と料理を楽しむようになっていきます。

第1話では調理シーンはなく、おにぎりですが、すでに、かなり本格的な登山用の装備になっています。

山頂などで作る料理は、最初は簡単なものですが、話が進むにつれて凝った料理になったり、はたまた難易度の高い登山になると、また簡単な料理になったりと、様々な料理が出てきます。

おもしろいのは、ちゃんと出発前の仕込み段階から、登山での運搬、山頂での調理、そしてゴミ処理なども書かれており、普通のキャンプ料理とはまた違った楽しみがあります。

また、インターネットで検索してみると、「山と食欲と私」に出てきた料理を再現したりと、なかなかの人気です。もちろん、自分で持ち運んで調理するわけですから、調理器具も少なく、また、調理時間なども短めです。

一人暮らしの方が、ちょっと手抜き料理のネタに、ということで読んでも楽しむことができます。

ワタクシも、料理をするのは好きなので、メニューを考えたり、調理の手の抜き方や、事前の仕込み方を参考にしたりすることもあります。

「山と食欲と私」における、登山のリアル度具合い

ワタクシも、低い山ですが登山を楽しんでいますので、ちょっと真面目に考えてみました。

「山と食欲と私」の作者である、信濃川日出雄氏も登山が趣味であることから、装備だけでなく、登る山や、登り方などのレクチャー的な要素も楽しく多く入っています。

登山にちょっと興味あるけど、例えば、登山するときの服装や生地の材質、山小屋のトイレってどうなっているの?とか、登山でのテント泊ってどんな感じ?ということを知るにもちょうど良いコミックです。

特に、雪山を登った時は、日比野鮎美も初めてのことで、どのような装備が必要なのか、また、登山中、体温調整などはどういうことに気を付けなければいけないか、飲み物はどんなものがいいのかというあたりも、読み手が飽きないようにうまく描かれています。

さすがに、「山と食欲と私」を登山の入門書とするわけにはいきませんが、登山公式ガイド本などが発売されたり、以前は、アウトドアメーカーとコラボして、山を登るときの服装や注意点なども、くらげバンチ(Web)に無料で掲載されていました。

また、そういった企画がそのうち行われるかもしれません。

「山と食欲と私」がおすすめコミックな理由

ここまで紹介してきましたように、日比野鮎美さんが登山を楽しんで、再現可能な料理を山頂で調理することから、「え?」みたいなしらけるシーンがなく、安心して楽しく読むことができます。

登山入門書とは言えませんが、登山をどのように楽しんでいるか?どのようなところが楽しいのか、他にも炭水化物を事前に取っておいて体力消耗に備えるといった話もできてきますので、かなり参考になります。

このあたりは、作者が実際に登山を楽しんでいるということから来ているネタでしょう。

また、料理の描写もとてもおいしそうで、各コミックの表紙には、日比野鮎美さんが両足を広げて…色々な料理がドドーンと並んでいます。どれも本当に美味しそうです。

そして、恋愛に絡む話はほとんど無いところも、安心して読める理由の一つかもしれません。

他には、OLの日常コミックとしての楽しみもあります。

コミック中には、会社の仲間や山で知り合った登山友達も多く登場し、女性キャラについては、時間をおいて再登場したりすることもあります。

人生を自由に謳歌する山友達、山料理を日比野鮎美さんと張り合う山友達、会社で真面目に仕事をしつつも結婚願望が強い女性上司など、色々な人がそれぞれの価値観で行動するところも見所です。

おっと、大事なキャラクターを紹介するのを忘れていました。

それは「鷹桑秀平」さんです。

イケメンキャラですが、料理の方はあまり詳しくないようで、山頂でチーズフォンデュを作って食し、ジャガイモを食べるときに「シャクッ」という音を立てて食べていたことがあります。「シャクッ」って、ジャガイモを生で食べちゃったんですよね…。

また、登山やキャンプも初心者のようで、全身黒でコーディネイトして蜂に好かれてしまったり(蜂は、黒いものを追いかける習性があると言われています)、テントなしで寝袋だけで夜を過ごして寒い思いをしたりします。

それでも、本業の営業中に昼食を取るときに、うな丼を食べる回があったりと、時折、主役扱いになります。日比野鮎美さんとは微妙に接点はあるものの、知り合いではありません。

「山と食欲と私」、プチ炎上してコメント不可に?

「山と食欲と私」で検索すると「炎上」というキーワードが出てくることがあります。

その先をたどっていくと、「本格的な登山コミックではない」とか「単なる料理コミックだ」と言ったレビューが某書籍販売サイトのレビュー欄に書かれていたのが原因では?といった推測がされていることが多いようです。

しかし、全話、くらげバンチで「山と食欲と私」を読んできた、ワタクシの見解は違います。

まず、くらげバンチの計画的な仕様の変更なのか、或いは意図的なものなのかはわかりませんが、数年前までは、「山と食欲と私」の各話に読者コメントをすることができました。

しかし、現在はコメントできなくなっています。

他の作者さんの作品では、コメントすることができるので、意図的に「山と食欲と私」だけコメントできないようにしたと思われます。

心当たりがあるとすれば、車麩(くるまふ)を使った料理が紹介された回です。

日比野鮎美さんのお父さんは既に他界しており、お母さんは再婚しているのですが、再婚相手の方の土地の特産物として車麩があり、車麩を大量にもらった日比野鮎美さんは、山料理として車麩を使ったお好み焼きのような料理を作りました。

これを、食べるとお腹が膨れて眠くなる高カロリー食品として紹介するのですが、実は、車麩はとてもカロリーの低い食品で、カロリーの考え方がおかしい、というコメントが殺到したことがありました。

思えば、この後ぐらいからコメントできなくなったように思います。

実際、車麩のカロリー(正確には「熱量」ですが)は、非常に低く、豚の角煮などの料理の豚肉の代替品に使うことでカロリーを抑えるほどの人気のある食材です。

ここで炎上した、というのがワタクシの理解です。

でも、料理レシピは再現性が高く、また、「登山中に調理する」という時に、注意しなければいけない点もしっかりと描写されていることから、限定された状況での調理という点ではしっかりと楽しむことができるコミックですのでご安心ください。

日比野鮎美さんに彼氏はいるのか?

コミック連載開始時点で27歳、スタイルもよく、性格もかわいらしい日比野鮎美さんですが、今のところいないようです。

日比野鮎美さん自身は、あまり男性に興味はないのか?と言えば、そういう感じでもなく、ちょっと気になる人が一時的にいたりとかする描写があったりします。

派遣社員の若い女性(瀧さん)は既に結婚してしまったことから、「山と食欲と私」というコミック自体が恋愛系を避けているわけではありません。

毎週、登山、或いは週末を過ごしている回数を数えると、もう、かなり30歳に近いアラサーになりますので、そろそろ、浮いた話のひとつでも出てきて欲しいところです。

あ、それよりも、上司の小松原鯉子さんの方が先ですね…先輩に遠慮しているのかもしれませんね。

「山と食欲と私」は無料で読めるの?

「山と食欲と私」は、くらげバンチ(Web)で掲載されていますので、本記事公開時点で、第1話~第3話、それから新しい方の話では、第174話と第175話を読むことができます。

くらげバンチの「山と食欲と私」へは、以下のリンクから行くことができます。

山と食欲と私 – 信濃川日出雄 / 1話 おにぎり | くらげバンチ

しかしながら、ふと思い出してサイトを見に行くと、話が進んでしまって非公開になってしまっていたりすることも多々あります。

現在、第16巻まで発売されています。2017年7月7日に第1巻が発売され、第16巻は2022年2月9日に発売されていますので、WEBでちょっと試し読みをしてみて、気に入ったら書籍を購入したり、電子書籍などの購入も良いかと思います。

ワタクシは、部屋が狭いので、基本、電子書籍派で、BOOK☆WALKERなどを利用しています。

「山と食欲と私」まとめ

というわけで、ザクっとまとめると、以下に該当する方には、ぜひ、このコミックをおすすめしたいです。まずはWEB公開部分からちょっとだけ楽しんでいただければよいかと思います。

  • ちょっと登山に興味がある
  • 一人暮らしをしていて手軽に作れる料理に興味がある
  • OLさんのシリアスではない日常を楽しみたい

他にも、山ごはんレシピ本なども発売されていますので、色々と楽しみ方がありますので、ぜひぜひ!


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