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おすすめコミック☆マグメル深海水族館 – 椙下聖海

最近は、WEBで最新話を期間限定で無料公開し、その後、コミックスを書籍や電子書籍で発売するという形のコミックが増えています。今日は、おすすめのコミック第一弾、「マグメル深海水族館」を紹介します。

アノコ団は、一般的な感想サイトと違い、ネタバレは控えめにしたまま作品の魅力をお伝えし、この記事を読んだことで思わず観たくなる/読みたくなるような感想レビュー、登場人物の魅力、その作品が与えてくれる気付きなどを紹介しています。

深海魚と愛と人生の物語「マグメル深海水族館」とは?

https://twitter.com/wtksisolabe/status/1571877214395957249

「マグメル深海水族館」とは、東京湾水深200メートルの深海の中にある水族館です。品川駅から海底へのトンネル内を通る「しんかい線」に乗って遊びに行ける水族館です。

館長は、深海生物を守り育てていくというのがマグメル深海水族館の役割であると考えていて、深海節部を展示するともに、深海生物ダイオウイカなどを呼び寄せる方法の研究や、深海生物の保護のために特殊な潜水服を着て保護作業をしたりしています。

主役の天城航太郎くんは、マグメル深海水族館に清掃員のアルバイトとして働いていましたが、館長に深海生物に対する愛情を認められ、清掃員兼飼育員補助員となりました。

またマグメル深海水族館は、通常の電車による移動方法以外に、業務用のロープウェー、通称「バチスウェア」で海上に出る事ができ、船で移動して、漁網にかかった深海魚の保護活動などもしています。

マグメル深海水族館、おすすめコミックな理由

なんといっても、読み所は、深海生物と人の生き方を絡めたストーリー展開です。

絵柄そのものは好みの分かれるところですが、それ以上にストーリーは魅力的です。

毎回、深海生物が紹介されていくのですが、その深海生物の生態を人間の人生に重ね合わせ、その時々に登場する、準主人公の人生が深海生物に例えられ、過去の出来事の本当の意味を知ったり、自分の存在意義を見直したり、未来の人生を考え直します。

特に気に入っているストーリーは、第1巻に収録されている、第3話「カイロウドウケツ」です。

「カイロウドウケツ」とは「偕老同穴」とも書くのですが、別名「ビーナスの花かご」と呼ばれている、とても美しい深海生物です。

カイロウドウケツは、ガラス質の二酸化ケイ素の骨格を持ち、ガラス海綿とも呼ばれる美しい深海生物です。カイロウドウケツには、ドウケツエビという小さなエビが住み着くことがあります。

多くの場合、雄と雌のつがいで住み着くのですが、成長するとカイロウドウケツから出られなくなってしまいます。

とても広大で光の届かない真っ暗な深海で、一組のカップルが、一生を過ごす、それがカイロウドウケツです。

このことから、「生きては共に老い、死しては同じ穴に葬られる」という、夫婦の契りの堅い様を意味する語となっています。

マグメル深海水族館では、副館長の奥様がめずらしくマグメル深海水族館を訪ねます。

航太郎は、その女性が奥様とは知らず、館内を案内するのですが、その女性は、「深海生物は大嫌い」と言います。航太郎は、少しでも深海生物の事を知ってもらおうと、順番に少しずつ展示されている深海生物の説明をしていきます。

そして、女性は、ある深海生物の水槽の前で足を止めました。

それが「カイロウドウケツ」が展示されている水槽でした。航太郎は、カイロウドウケツの説明を始めました。そして、カイロウドウケツの意味、「生きては共に老い、死しては同じ穴に葬られる」ということを説明しました。

その女性はひとく驚いた様子を見せます。

なぜならば、昔、副館長がその女性を水族館へ連れて行き、世界で一番美しい深海生物として紹介し、プロポーズをした深海生物だったからです。

その女性は、深海生物のことばかり考えている夫に嫉妬、いえ、深海生物に嫉妬して深海生物を嫌いになっていたのですが、カイロウドウケツの意味を知って、夫がその女性を愛し続けていることを知ります。

他の話は励まされることが多いのですが、正直なところ、この話だけは意味の重さに泣けました。

マグメル深海水族館は無料で読めるの?

現在、マグメル深海水族館は、書籍、電子書籍だけではなく、第1話と最新1話前の数話を「くらげバンチ」で読むことができます。

マグメル深海水族館へのリンクは以下のリンクになります。

マグメル深海水族館 – 椙下聖海 / prologue「ダイオウイカ」 | くらげバンチ

ただ、作者様の都合で、予告されている公開日より、ちょくちょく延期されるのが難点で、更新を見逃してしまうこともしばしば。

現在、第8巻まで発売されています。WEBでちょっと試し読みをしてみて、気に入ったら書籍を購入したり、電子書籍などの購入も良いかと思います。

ワタクシは、部屋が狭いので、基本、電子書籍派で、BOOK☆WALKERなどを利用しています。

が、アノコ団をフォローして頂ければ、公開されているのを見つけ次第、ネタバレ9%レビュー記事を公開します。

リア充になるために「マグメル深海水族館」を読もう!

そんなわけで、深海生物の生き様に人生や人間関係をなぞらえて心を豊かにしてくれるコミック、「マグメル深海水族館」、超オススメです。

「マグメル深海水族館」を読んで深海生物の知識があれば、生命体の話ですので、他のライバルともネタは被りませんし、話題豊富な人ということで、モテモテになること間違いなしです。

また、優しく人を救う話が多いので、何か失敗して落ち込んだときなど、きっと元気にさせてくれるでしょう。


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世界を大いに盛り上げるアノコ…の団

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